松野貴則の映画日記

映画のレビューブログです。僕個人の独断と偏見にまみれた作品紹介をしていきます! *ネタバレ注意*

少年 ☆☆☆☆

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「少年」

 

監督 大島渚

公開 1969年7月26日

出演 渡辺文雄 小川明子 阿部哲夫 

   木下剛志

 

 

【ストーリー】

主人公の少年が家に帰れずにいると、男と女と小さい男の子の3人家族に一緒に来るよう誘われる。彼らは日本中を転々としながら当たり屋をやっていた。少年は当たり屋をやる恐怖から何度か逃げ出そうとするが、孤独に耐えられず一人では生きられない現実を痛感するも、当たり屋の家族は警察に捕まってしまう。

 

【感想】

僕自身、時代背景がわかっていない点と映画の構成が見慣れていないという点を考えると、わかっていない部分は恐らく多い。

しかしATG特有の実験的で斬新な手法がとられているのには感動!!

終戦直後の世相(?)や雰囲気が反映されてる映画って夜深くに観るにはとても良い。

この作品は実際の事件「当たり屋一家事件」がモチーフになっているようだ。

だからこそ、強引な設定にも面白みと現実味が感じられる。

創造社とATGの共同制作。

制作費用1000万という低予算で制作されているというのも面白い。